移ろいゆく四季を五感で感じられるのは、重要な日本の魅力ポイントの一つといっても過言ではないでしょう。そんな季節を感じる要素の一つとして、四季折々の花をイメージする方も、少なくないのでは無いでしょうか。
本日は、そんな方にオススメな栃木県の観光スポット、「あしかがフラワーパーク」をご紹介します。
アクセス
あしかがフラワーパークは、住所でいうと栃木県足利市迫間町というところにあります。
目安の滞在時間
敷地が割と広めなので、滞在時間としておよそ2~3時間前後は見ておいて頂ければ良いかと思います。軽食レストランや、ちょっとした屋台のようなものもありますので、お昼時を挟んでの滞在でも安心ですね!
広さ1,000m2に広がる大藤棚
あしかがフラワーパークといえば、丁度ゴールデンウィーク頃に見頃を迎える藤の花の名所としてご存じの方が多いかも知れませんね。栃木県の天然記念物にも指定されている広さ約600畳(=約1,000m2)に広がる大藤棚は、まさに圧巻の一言。なんと、”世界一美しい藤”とも言われているそうですよ!
あしかがフラワーパークのシンボルとも言えるこの大藤、昔からこの場所にあったわけではない、というのはご存じでしょうか?
こちらの大藤は、あしかがフラワーパークの前身である、「早川農園」(当時の栃木県足利市堀込町、現在の朝倉町)にて、1968年の農園開園以来、”250畳の大藤”として、当時より皆から愛されていました。しかし都市開発のあおりを受け、移植を余儀なくされてしまいます。これが1994年の事。
当時で既に樹齢130年を超える大藤の移植は、国内でも前例がありませんでした。それだけにこの大藤の移植プロジェクトは、当時全国から大きな注目を集めたといいます。
そんな一大プロジェクトを成功に導いたのは、日本の女性樹木医第一号である塚本こなみさん。なんと、こんなに大がかりな大藤の移植プロジェクトは、あしかがフラワーパークの大藤が国内初の成功例だったそうです。前例の無い難題にかかる重責に、移植計画がもちあがってから実に4年間もの間引き受け手が見つからなかったこのプロジェクトを引き受けて成功させただけでもすごい方なんですが、その功績はそこに留まらないんですね。
1999年、あしかがフラワーパークの園長に就任すると、経営難だった同パークを僅か1年間で黒字化させ、その後日本一の来園者としてしまうほどの立役者。その後2013年に静岡県のはままつフラワーパーク理事長に就任されると、元々30万人に満たなかった来園者数を、僅か2年間で倍以上の77万人に押し上げるなど、経営者としての評判も高い方なんです。
少々話が逸れましたが、日本初の女性樹木医により、日本初の移植プロジェクト成功を経て、世界一美しい藤と呼ばれるまでになったあしかがフラワーパークの大藤。その壮大な歴史を知った上で、できれば現地で直接ご覧になって頂ければなと思います。
四季折々の花と色を楽しむ
大藤で有名なあしかがフラワーパークですが、藤の季節は4月中旬~5月中旬の約1ヶ月間。でも、ご安心下さい。あしかがフラワーパークは、一年中いつ行っても、その季節ごとに咲く花と、移り変わる色で来園者をもてなしてくれます。
時期毎に”8つの花のステージ”として命名されていて、それぞれ以下のような花を楽しむ事が出来ます。
早春 1月上旬~2月上旬
冬咲き牡丹、ろう梅、寒紅梅 など
春の花祭り 3月上旬~4月中旬
チューリップ、雪柳、桜 など
ふじのはな物語 4月中旬~5月中旬
藤、ツツジ、シャクナゲ など
※夜間ライトアップ実施期間有り
レインボーガーデン 5月中旬~6月上旬
バラ、シャクナゲ、クレマチス など
ブルー&ホワイトガーデン 6月上旬~7月上旬
花菖蒲、紫陽花 など
水辺に浮かぶ花の妖精たち 7月上旬~9月下旬
睡蓮、百日紅、ランタナ など
パープルガーデン 10月上旬~11月中旬
アメジストセージ、秋バラ など
光の花の庭 FlowerFantasy 10月中旬~2月中旬
イルミネーション
”光の花の庭”は日本夜景遺産「日本三大イルミネーション」にも認定
しっかり冬には冬の顔を楽しませてくれるのが、あしかがフラワーパークです。というか個人的には、フォトスポットとしては冬場の方が寧ろオススメかもしれません!
全8種のステージの内、冬のステージである「光の花の庭 FlowerFantasy」は、パーク全体を色とりどりのイルミネーションが彩ります。使用されるLEDはなんと500万球以上!その美しさは、長崎県佐世保市ハウステンボス「光の王国」、北海道札幌市「さっぽろホワイトイルミネーション」と並び、「日本三大イルミネーション」に数えられるほど。全国6,100名の夜景観光士による投票で選ばれる、「イルミネーションアワード イルミネーション部門」では、2021年度で6年間連続となる不動の1位を獲得しています。LEDで表現された光の花版の大藤棚や、湖面に映り込む光のアートの数々は、きっとアナタの心を掴んで離さないことでしょう。
光の花の庭全体で見ると、10月中旬~2月中旬までと少し期間が長めに確保されていますが、これは光の花の庭が以下の全3部構成となっている為。
光と花のコラボレーション ~光とアメジストセージの融合~ 10月~11月
アメジストセージのライトアップはこの期間限定。
フラワーパークのクリスマス ~クリスマスファンタジー~ 11月~12月
サンタクロースも登場。子ども達にはクリスマスプレゼントも!
ニューイヤーイルミネーション ~光と冬咲きボタンの共演~ 1月~2月
冬咲きボタンのライトアップとともに、新年の訪れを祝う。
1シーズンで3種類ものイルミネーションが楽しめるのも、魅力の一つですね。
当然SNS映えも相当なものですよ!数年前に、クリスマスファンタジーの時期に私が実際に撮影した写真を、いくつか参考までにご紹介させて頂きますね。
イルミネーションの点灯時間は16:30~21:00となっておりますが、やはり完全に日が落ちきってからの方が見栄えはするかと思います。
営業時間と料金について
あしかがフラワーパークの営業時間と料金の設定は少し特殊になっており、時期や開花状況などによって変動があります。以下に参考として2022年現在の情報を掲載させて頂きますが、詳細は事前に公式サイトなどでお調べになってからのお出かけをオススメします。
休園日
定休日の設定はありません。
但し、
- 2月の第3水曜日
- 2月の第3木曜日
- 12月31日
は休園になります。
また、機器点検等の為、臨時休園が発生する可能性があります。
料金
期間 | 大人料金 | 子ども料金(※) |
---|---|---|
2022/1/1~2022/3/31 | \400~\900 | \200~\500 |
2022/4/1~2022/5/31 | \800~\2,000 | \400~\1,000 |
2022/6/1~2022/6/30 | \800~\1,300 | \400~\700 |
2022/7/1~2022/12/30(昼の部) | \400~\800 | \200~\400 |
2022/10/15~2023/2/14(夜の部) | \1,200 | \600 |
※20名以上の場合は、団体予約により上記料金から10%割引
営業時間
通常期
10:00開園~17:00閉園
光の花の庭 (冬季イルミネーション時期)
平日:15:30開園~20:30閉園
土日祝:15:30開園~21:00閉園
ふじのはな物語 (4月中旬~5月中旬)
2022/4/16~2022/4/19 | 9:00開園~18:00閉園 |
2022/4/20~2022/4/22 | 8:00開園~20:30閉園 |
2022/4/23~2022/5/8 | 7:00開園~21:00閉園 |
2022/5/9~2022/5/15 | 8:00開園~20:30閉園 |
2022/5/16~2022/5/22 | 9:00開園~18:00閉園 |
夜の部の入園券は17:30より販売開始
おわりに
本日は、栃木県足利市のオススメ観光スポット、あしかがフラワーパークを紹介させて頂きました。
あしかがフラワーパークの公式Youtubeチャンネルでは、大藤やイルミネーションのプロモーション動画も見ることができますので、是非そちらも併せてご覧頂き、興味を持って頂けたら、次は実際に現地を訪れてみて下さい!
したっけ、またねー。
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