遅ればせながら今月ね、積立NISAを始めたんですよ。
情報収集とお勉強、あと最初の一歩を踏み出す勇気を出すのに時間がかかっちゃって。
随分前から株式投資してるって話してた同僚も居たので、
感覚的には割と「出遅れたなー」って感じだったんですけど、
日本でのNISA/積立NISAの普及率って、まだ全人口の1割程度なんですね。
日本の金融リテラシーはまだまだ低い
もちろん
「投資なんかしてる余裕あるか!日々生きるので精いっぱいなんだよ!」
って方も多いんだとは思います。
投資は生活防衛資金に手を付けてまでやるもんじゃないと思うので、それはそれでいいと思います。
「投資に絶対はない。考えた上でそのリスクとリターン見込みが自分の中で折り合わなかった」
っていうのもあるでしょう。自分で制度を調べた上での判断なら、それも当然ありだと思います。
ただ、それらに至る全然前段階の問題として、
どうやらまだまだ我が国は、お金の話、お金儲けの話がタブー視されてるところがありますよね。
……回り道して話してもしょうがないので結論から先に書きますけど。
「知らない」ってだけを理由に損してること、予想以上に一杯あるんですよ!って話。
世界は情報戦の最中 真実を「知った」ものこそが勝者
私も最近勉強を始めたばかりで、偉そうなことは言えません。
ただし、「知らない」事で損をしてきた場面が、どうやら数えきれないほど有りそうだ、
というところまでぐらいはわかってきました。
皆様ご承知の通り、人間という生き物は、「知らない」ものって「怖い」んですよね。
「怖い」からどうするかっていうと、
勉強して調べて本当に「怖い」ものかを明らかにするか、
「怖い」ものは自分から遠ざけて目をそらし、無関係を装うか の、
基本的には2択になると思います。
そして大多数が後者を選んできたのが人間の歴史でしょう。
前者が蛮勇でさえなければ勇者になれるのは、それだけ稀有な存在だからに他なりません。
知らない⇒怖い⇒触れない⇒知れない⇒……の負のループが発生するわけですね。
恐らくそれが、「未知」に対しての防衛策として有効だったから、
人類のDNAにそのような防衛本能が刻み込まれてきたのでしょう。
行動を起こし、正しい情報を得たほんの一握りの勇者が「未知」を倒してくれていたのだから。
ただ、それで勝率が良かったのは、恐らく相手が同じ人類では無かったからではないでしょうか。
一部の「知り得た」人間は、「知らない」人間を罠に嵌めて利用し始めました。
この不条理な情報戦の世界、人類 v.s. 人類の世の中では、
「知らない」側が一方的に蹂躙されてしまうでしょう。
勇者一人にリスクを押し付けて、ある意味いいように利用してきた人類に対し、
「未知」を倒して「情報」という力を得た勇者が、
無条件で味方でいてくれると、何故言い切れるのか。
無知は罪ではないが、無自覚な自傷行為
あえて物々しい書き方をしましたが。でも結局はそういうことです。
独り占めしたほうがお得な情報を、自ら知ろうとしない人にまで
わざわざ労力をかけて無償でばら撒いてくれるお人よしばかりの世の中じゃないよ、って話。
逆に言えば、自ら知ろうと動き出しさえすれば、色々手を差し伸べてくれる
偉大な先人の方もいっぱいいらっしゃいますよ。
だから、まずは知ろうと動こうよ、ってことですね。
私個人の身近な話では、現在の新築マイホームを購入した時の事。
担当営業の方にもよるのかもしれないけど、ハウジングメーカーの方、
公的な補助金や税制対策の事については、こちらから言い出すまでは
マジで一言も話題にしませんでした。
住宅ローン減税のことぐらいは結構色々な人から聞いてたからスムーズに聞けたものの、
年の為他にも何かないかと思って調べたら、まぁ出てくる出てくる。
- 次世代住宅ポイント(令和2年3月31日で申請終了)
- すまい給付金(令和4年12月末入居分までが対象 入居後1年3か月以内の申請要)
の2つだけでも、金額換算で数十万円にはなったから、本当に事前に調べておいてよかった。
我が家は適用対象外ではあったが、ZEH補助金なんてのは、場合によっては100万以上もらえる。
住宅の構造上の問題で、耐火建築物、省令準耐火構造っていうのを満たせば、
火災保険の金額軽減措置があったりなんていうのもある。
(条件を満たすためにかかるお金と、軽減される火災保険、長い目でみてどちらがお得かは精査要)
まぁつまりですよ。ワンチャン、知ってるか知らないかだけで、
200万以上一発で損することがあるわけですよ。恐ろしくないですか?
特に税金と補助金の仕組みは調べつくせ
基本的に、補助金は「制度は作ったけど、知らずに申請しなかった人までは知らないよ」、
税金は「節税できる救済策はあるけど、知らない人からは多めにとるよ。無知の罰金」
という仕組みなのだと思ったほうがいいです。
逆に言えば、勉強すれば勉強しただけお得な制度です。
勉強するだけならノーリスク。ノーリスクで自分の資産、かなりの額守れるかもしれませんよ?
「微分積分何に使うの!?」とかいってるより、よっぽどメリットもわかりやすいじゃないですか。
国民が学ぶ姿勢を見せないと、しれっと意味の分からない税金が追加されても気づけませんしね。
ファクトチェックで世界を制すには、経験値をつもう
とは言いながらも、現代は前述のとおり情報戦の時代です。
国同士の諍いだって、フェイクニュースが戦法として用いられる世の中です。
ひとたび学ぶ姿勢を取り戻せたあとは、情報の取捨選択、正誤判定をいかにするかが課題でしょう。
とはいえこの難関を乗り越えないと、学びの敵である誤情報を制するのは、やはり学びです。
ただ一つ言えるのは、なにか情報の取捨選択を迫られたときに武器として活きてくるのは
聞きかじりのにわか情報よりも、自ら進んで学んだ知識でしょうし、
所詮頭の中にしかない知識よりも、その身で受けた経験・体験のほうが大きく勝るでしょう。
致命傷を負わないようにだけリスク管理をしておけば、最悪小さく負けたとしても、
それが後々の大きな勝ちを呼び込む経験となり、大きな価値を産むんじゃないでしょうか。
まぁ、その為のリスク管理にも前提として学びが必要なので、
結局は”お勉強しましょ”というオチにはなるのですが。
高校生への金融経済教育の開始について
今月から、高校生に向けて「学校で金融を学べる機会」ができましたね。
実生活に一番近い学びといっても過言じゃないので、
早いうちから基礎を学んでおくことは大変素晴らしいと思います。
ただ、少しだけ心配な点もあるんですよね。それは以下の2つ。
- 教える先生たちの金融リテラシーはどうなのか
- 金融教育を受けた子供たちと、親世代の金融リテラシー格差がどう影響するか
指導要領が準備されるとはいえ、それでも教育内容や生徒への伝わり方には個人差がでます。
ようやく子供たちが学び始められるようになっても、それに着いていけるだけの、
もっと言えば教え導いていけるだけのリテラシーを、教師・親世代が持てるでしょうか。
ここは大人のつまらないプライドは捨てて、子供たちと共に学んでいく、
という姿勢がきっと必要になってくるでしょう。
と、いうことで本日のタイトルに戻りますが、
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