ニシンのパイ

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すっかり見るの忘れてましたが、今日の金曜ロードショーは

「ジジとニシンのパイ」だったんですね。

……あれ、違う?

おばあちゃんっ子だからこそ?

魔女の宅急便はもう30回以上は見てるんで、

もはや大体は脳内再生ができるんですが。

ただジブリのヒロインとしては、紅の豚のフィオ派です。

異論は認めます。

ニシンのパイがTwitterのトレンドワードになるほど、皆が愛する作品、魔女宅。

「あたしこのパイ嫌いなのよね」は、キキがパイを届けた女の子の有名なセリフです。

割とヘイトを集めがちな彼女のセリフですが、

これを今日はちょっと違う視点から眺めてみたいと思います。

皆さん、こんな経験はないでしょうか?

祖母宅へお邪魔して、何気なく出されたお茶菓子。
取り立てて大好物というわけでもないけど、
手持無沙汰だったので何となく2個ほど食べた。
    ↓
翌年同じ時期に祖母宅を訪れると、例のお茶菓子が
自分の分だけ山盛りに用意してあった。

近しい事でも心当たりないですか?

自分だけ特定のおかずがなぜか山盛りに盛られてるとか。

おばあちゃんあるあるだと思うんですよね。

おばあちゃんって、孫世代が何で喜んでくれるか全く予想がつかないから、

完食したのを一度見ただけでも、次からそれを一杯用意してしまう修正があるんですね。

それは間違いなく、おばあちゃんの愛情には違いないわけです。

ただ一方で、孫が完食したそれは、

おばあちゃんが折角自分の為を思って用意してくれたものであり、

孫も「おばあちゃんを悲しませまい」と、ちょっと苦手なものでも少し無理して食べたかもしれない。

次に来た時それが山盛り用意されてたとして、

それでもおばあちゃんの気持ちが伝わるから、「実は嫌いなの」とは言えないですよね。

切ないやさしさのすれ違い。

おばあちゃん本人には言えない。

だけど自分も我慢してるんだと、だれかにはわかってもらいたい。

そんな心の葛藤が、あのセリフをうんだのかもしれません。

正直あの子にあの場面で、キキと祖母の関係性なんて想像すべくもなかったでしょうしね。

あ、ちなみにTwitterのトレンドにもあるように「ニシンのパイ」として有名なアレ、

正式には「カボチャとニシンのパイ」なので、皆さん正確に覚えて帰ってくださいね。

ちなみに私は、甘いものと塩辛いものを混ぜて食べるのはあまり得意じゃないので、

カボチャのパイとニシンのパイは別々にしてほしいです。

宮崎監督の思いは

同シーン、やはりどこでも話題にはなるようで、

過去にあのシーンの真意について、宮崎監督にインタビューした方がいらっしゃいます。

一言一句までは再現できませんが、宮崎監督曰く、

仕事というのはああいうものだ。誰もが必ず感謝されるわけじゃない。
お金をもらって働いているのだから、そんな思いをすることも含めて"仕事"なのだと
学ぶいい機会になった。あそこで、キキは自分の考えの"甘さ"に気づいたんだ。

というようなことを仰っています。

宮崎監督の著書「出発点」に詳しく載っていたと思いますので、

興味の湧いた方は是非そちらをご覧いただければと思います。

監督が仰ることですから、それはある意味で正解の解釈なのでしょう。

それでもアレはエッセイではなく映画ですから。

受け手側がどう感じたのかも、それもまた正解ということでいいんじゃないでしょうか。

皆さんもこのシーン、どう感じたかよければ教えてもらえればうれしいです。

ついでに己を律してみる

上述のとおり、巷では相当なヘイトを集めているパイの女の子。

本日のTwitter上でも多分に漏れず、ヘイト祭りになっている様子です。

色々な裏事情があるかもしれない、という背景は一旦置いておくとして、

日本にはこんなことわざがありますね。

人の振り見て我が振り直せ

どうですか?宅配便の配達員さんや、コンビニ店員さん、ウェイターさんなどに

普段高圧的な態度を取ってしまっている人はいませんか?

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